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「気持ち悪い」② [母]



前回の記事を書くきっかけになった出来事。

とある日曜日(だったと思う)、ウチで母とまったり過ごしてる時。
玄関のチャイムが鳴った。
Lyonがインターフォンに出ると、
「○号棟の××です」
と。
母が自治会の役員をしてた時からの隣の棟の人だった。年の頃は母と同じくらい。
母が玄関に向かった。

玄関と部屋の間のドアを閉めている(冬だったからね)ので、何を話しているかはわからない。
でも、玄関先で話すにしても、やけに長い。

やがて、部屋に戻ってきた母。
真顔だった。
「何だったの?」
聞けば、
アンタはいつも手が震えてて気持ちが悪い。たまに頭も震えてる時がある
ってな事をエライ剣幕で長々言われたんだそうな。
「なんで??」
「わかんない。自治会に関しては何も言わなかった」

それを知り、愕然となったLyon。

本態性振戦の事を知らず、ただ「気持ち悪い!」と言うなんて。
いや、病名に関わらず、本人が気にしているような事をつつくなんて、あんまりなのではないか。

母は、
「あの人は、いつも一人で黙々と、団地周りの草むしりや、垣根の剪定とかやってる。
ヒマなのか知らないけどね。
今あの人棟長だけど、あたしが『次の棟長さん候補はいるの? それまで大変ね~』かなんか軽く言ったのが、何となく癇に障ったんだと思う。
それしか考えられない」
とため息をついた。

しかし。
寂しい人となりではあるな。
他に趣味もなさそうで、友人もいない、やる事といったら団地周りの雑用。
そんな所を母に軽く「大変ね~」などと言われたら、やっぱりムカッとくるのかも。
でもなぜその時に言わなかったのだろう??

母は、当然の事ながら多少傷ついたようだが、
「あの人、友達もいないし、変わった人なのよ。そんな人には軽く話なんかするもんじゃないわね。
あ~~、くわばらくわばら」
まあ、娘のLyonに要らぬ心配をかけまいといった気持ちからだろうか。



・・・そんな事もあるんだよね。
××さんには別の方面での精神的ケアが必要かもな・・・なんて思うLyonである。

あ。長く続くシリーズになるかと思ったが、2話で完結。笑

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「気持ち悪い」① [母]



実は、Lyonの母も、5~6年前から本態性振戦の症状が出始め、
2年くらい、月1間隔で神経内科へ通院している。

遺伝って、あるの??
でも、性格が似てるなら、同じ病が出る事もあるかも。
ガン体質、なんてのも、同じ食生活だからって事みたいだし。

母は、Lyonとは少し違い、手のふるえが激しい。
まだ父が生きてた頃、父に「中気(ちゅうき)か?」と言われた事もあるらしい。

 ちゅうき 【中気】 (1) 脳卒中の通称。中風 (ちゆうふう) 。

→ちゅうふう 【中風】
補足説明「ちゅうぶう」「ちゅうぶ」とも

(1)脳出血・脳梗塞や脳軟化により、運動機能障害ことに痙性(けいせい)片麻痺や言語機能障害をきたした状態。中気。風疾。

So-net 辞書より



中気、って、両親が口にする時、アル中の人がアルコールを切らすと手や足がふるえてくる、
っていうイメージで話してる。
母は、もちろんアル中はない。楽しく呑むタイプである。
だから、父に「中気か?」と問われた時に、かなり腹を立てていた。

で、原因はなんだ? と考え、思い当たらないので、一度精密な検査を受けた方がいい、との結論に達し、
近所の総合病院へ。
・・・脳に異常はなし。
そこで正式(?)に、「本態性振戦」という病名を頂戴したのだ。

Lyonは病院こそ行っていないが、発症してから30年近く経ち、ネットで調べたら、
自分もそれに当てはまるのだと悟った。
だから、母が同じ病名だとわかった時、愕然とした。
で、冒頭の「遺伝って、あるの??」である。



ちょっとこの記事は長くなりそうなので、何回かに分けてUPします。

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